にじいろリボン〜発達障害応援ブログ〜

はじめまして、私たちは発達障害を持つ方への支援と理解を深める活動の象徴である「にじいろリボン」を身につけ視覚に訴えることで、その労働力の価値と障がいの特性を認識し、積極的に受け入れていこうという社会の実現を目指す運動を行っています。 このブログを通じて当事者さんたちが前向きに、努力ではなく「工夫することでの生きやすさ」をゲットするための情報を更新していけたらと考えています。

【工夫・対策】朝と夜に起きる変化 〜自閉症スペクトラムとADHD併発の切り替わり〜

これは個人的な主観が入る事ですが、自分は自閉症スペクトラムADHDを併発しているのですが朝と夜とで比べると朝は自閉症スペクトラム、夜はADHDが強まるように思います。

 

朝になると夜に思い立ったり約束した事に行くのがある種の日常の中の変化で、その変化に対応するのがしんどくて行くのをやめたり変更したりします。起立性調節障害の影響もあるのかもしれませんが午後になるにつれ、なぜあんなに行くのが嫌だったのかわからなくなります。

朝にあるルーチンへの影響になることを夜の自分は逆に変化を好んで変えようとするのです。

 

夜は夜で起立性調節障害の影響もあり寝付けにくく、ADHDの衝動的な部分が強く出て思い立った事を調べたり、それによって出てきた商品だったら購入したくなったり、行きたい所とかを調べて予定を組んだりしてしまいます。もう予定とかを確定事項として入れたり、予約したり購入したり…衝動的な行動が多すぎて朝起きると何であんなに強くそう思ったのかなとなってしまいます。

 

人格が変わるっていうわけじゃなくてうまく言えませんが感覚的なものが変わってしまいます。

夜になると肌に触れるパジャマとかの布の肌触りが苦手なものだとより不快になりやすかったり。

一時期これが強くて気にすればするほど強まる感じでした。

 

お医者さんに相談したところ、夜に思ったことやしたくなったことは先ず確定事項にしないこと。欲しいものもまずはリストとかに乗せたりチェック出来るようにだけしておいて一旦朝を待つ。

 

そして予定を立てるのはその日の朝、その時に夜のADHDの自分からの提案をまとめたものをチェックして行えそうなら行う。買っても良さそうなら買う。ということをします。あくまでも朝の自分に決定権を持たせます。それをルールにしてからはあまり衝動的にならずに済んだり、無理な予定は入れなくなりました。全ての方に当てはまるわけじゃないと思いますが、併発でない自分になったことも無いからわからないけれど2つの特性が切り替わるというか強く出るのが時間によって違うんじゃないかなという発見とそれをどうするかという工夫の内容でした。

 

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挿絵



 

【書籍紹介】サンキュ!1月号 私もあなたも「発達障害」かも?

遅くなってしまいましたが現在発売中のサンキュ!1月号にて発達障害の特集が組まれています。

 

過去に発達障害栗原類さんのインタビューを掲載していたり、衣食住とお金の管理をメインにしている雑誌なので発達障害を持っている自身としては生活のことやお金の管理で参考にさせていただいています。

 

以前に紹介した発達障害のチェックシートのサイトのように当てはまるものが多いとその特性があるかもといった内容でした。少し発達障害について考えてみたり、知るきっかけにはなりそうな気がします。

 

28日に次号が出てしまうので買える期間がもうあまりありませんが良ければ見てみてください。

 

39.benesse.ne.jp

 

またその特集関係なく内容として片付けやお金の管理、生活に必要な知識がつまってるので苦手な部分に対しての工夫のヒントになる雑誌だと思っているのでおすすめです。

 

年内最後の更新となりますが来年もよろしくお願いいたします。

【サイト紹介】発達障害のチェックシートサイトについて

1回目の病院に行く前にいくつかのチェックサイトや書籍についているチェックシートをしたことがありました。

 

それで必ず診断されるというわけではないですが目安にはなるかなと思います。

実際、二次障害で鬱になってしまった時、鬱かどうかをチェックできるサイトを利用して結果がパーセンテージで出るのですが89%と出て、そこから発達障害を診てもらう前の時に心療内科に行ったことがありました。その時の職場は販売の仕事でしたがノルマもきつく労働時間も200時間を越えていたりといったところでそこを辞めたほうがいいと先生に言われて自覚し、辞めることが出来たという経験があります。

 

発達障害の症状って伝えるのが難しい部分があり、診断前であればよけいにこれって気のせいなのかな、これは伝えたほうが良い?ということがたくさんあり感覚過敏であっても生まれ持ったものなのでどこがどうおかしいのか伝えるのが難しいと当時の自分は思っていました。

 

初めて行く病院であれば尚のことなのではないでしょうか。医師もどういった人かわかりませんし、何を聞かれるのか伝えたらいいのかもわかりませんから不安だと思います。

 

その際にチェックシートを持参することで伝えやすい部分もあり、チェックシート以外にもこういう部分があてはまるとか、当てはまった症状についてもさらに深く説明することもしやすいと思います。実際1回目の病院でスムーズに診断がおりた際に、医師は持ってきたチェックシートも目安にしてましたし、その病院の専用のチェックシートも用意されてました。

 

すでに支援がある場合はいろいろと話を聞いてもらったり準備してもらえることもあるかもしれませんが、やはり全ての方に支援が行き届いているわけじゃないのでこういったサイトでセルフにはなりますが事前に準備をしておくことで自分も伝えやすくなるので見通しが立つと思います。

 

大人のと子供のとありますがすでに成人している場合は子供時代どうだっただろうという意味で子供のもやっておくと、診断で重要な部分は幼少期の話なので(生まれ持ってのものなのか判断が出来る為)それを思い出せたり何がしんどかったのかも伝えやすいかもしれません。自分は実際そうでした。

 

またどのチェックシートのサイトでも表記されていますしこちらでも表記しますが、これが多く当てはまったからといって必ず発達障害というわけではないです。あまり当てはまらなくても別のしんどさがあって発達障害と診断される場合ももちろんあります。なので最終的には病院で、医師に判断してもらう必要がありますが伝えるためのツールとして活用していただけたらと思います。

 

子供向け

自閉症スペクトラム

kidshug.jp

 

子供向け

ADHD

kidshug.jp

 

成人向け

自閉症スペクトラム

cocooru.com

 

成人向け

ADHD

adhd.co.jp

 

LD(学習障害

軽度発達障害フォーラム チェックシート(LD)

 

 

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【体験談】特定理由離職者の手続きをさせられる 〜診断がおりるまで〜

これは発達障害には直接的に関係ないのですが、職場を辞めハローワークに失業手当の手続きに行きました。失業手当も3ヶ月待たなければならないし、一応お金を少し置いてるけど支援センターが紹介してくれた病院に行って少し休んだらまた仕事探さないとと思っていましたが私はこういった窓口でのやり取りがとても苦手で伝えたい事が伝えられずややこしくなりがちです。今は必ず支援員の方に付き添ってもらっています。

 

 

この日はその手続きに行ったのですが対応してくれた方がこちらの情報を間違って判断して本来必要の無い特定理由離職者に該当するので病院にこの書類を書いてきてもらって下さいと強めに言われ、こちらの質問にもあまり答えてくれぬまま帰されました。病院で書いてもらって手続きにもう一度行くと別の方が対応してくれ、その時に必要なかった事が判明、ただし書類に問題も無いしこれで手続きも可能で、その場合は本来3ヶ月待たないと失業給付は受けられないのですがすぐに受け取れる手続きになると言われました。これには驚きました。間違いで知った事ですが心身ともにボロボロで休みたい気持ちもあり正確な診断が出て手帳の申請が可能ならそれで障害を理解してくれる職場で働きたいと思っていたからです。

その後無事に手続きは出来ましたがその時も間違った情報を伝えた方がこれで手当てがもらえるかはわかりませんけどね!と強めに言ってこられて悲しい気持ちになりました。

ハローワークには障害者向けの窓口もあるのですがそこでも私はやり取りをする事の困難さを感じていて必ず支援員の方と同行してもらわないと今でもハローワークに行くのはしんどい状況です。

この段階で精神手帳を持っていたらまた失業手当の期間等に変更があったりもするそうですが、そういった情報を事前に知るってなかなか難しい事だし、そういう意味でも支援してくれる方がいる事で調べてくれたり一緒に聞いてくれたりするわけで1人でこういった手続きに挑むのはかなり大変だと思いました。

 

辞める前に相談出来る所でいろいろ親身に調べてくれる方がいたら良いしそういう機関の手助けが困難に思っている方にもっと知れ渡ったら良いなと常日頃思っています。少なくともこの時の私は相談は出来てもこのような手続きがある事を教えてくれたりする機会はありませんでした。なんとかなったから良かったもののいろいろ無謀な行動でもあったなとこの失業手当の件で感じた部分もあります。

 

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【工夫・対策】フラッシュバックが起きた時

私の場合はですがフラッシュバックが起きます、特にストレスを感じる時は起きやすいです。

 

その場にいるんじゃないかと思うほどリアルだったり、声がはりついていてその声のまま頭の中で再現されるので本当にもう一回経験しているような感覚でしんどいです。

 

それが始まると以前は泣いたり、そのまま寝て過ごしたりしないとなかなか回復ができないほどでした。

 

支援員の方に相談したところ、もともと記憶を処理する時に情報を処理する機能の関係で多くの情報を残してしまい、そのことで起きるきっかけが多いのかもしれないという話を聞きました。

 

夏に嫌な体験をした、ということがあったらその時に聞こえていたセミの鳴き声や気温、雑音や自分の着ていた服の感覚やら覚えていることが多いので、あっこれってとなりそのままフラッシュバックが起きていました。

 

病院に通うようになり、最初の頃にフラッシュバックについて相談したところどのような形で起きるか聞かれました。

 

音声だけの時もあるし、映像の時もあると答えたところまず映像ならその映像がテレビに流れているように想像してテレビを消しましょう、そして取り出しボタンを押してDVDが出てきたらそれをケースにしまって見なくていいものと書いて棚にしまうのをイメージしてみて、音声ならラジオから聴こえていてそれを停止ボタンで止めるとか想像しやすいように自分でイメージを作ってそれを止めるようにすると楽になるよとアドバイスをいただきました。

 

私の場合、映像で出てきたらDVD出してケースに入れて「見たく無い」と書いてそれを穴にポイっと捨てます。音声の時はスマートフォンから出ているイメージを想像して停止し、データを削除します。

 

イメージしやすければ全然問題が無いので自分の好きな感じでやってみると良いです。

それを聞いてから起きるとそれをイメージして一息ついてから作業したり遊んだりできるようになりました。

 

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【書籍紹介】雑誌:サンキュ!~実は発達障害の生活や工夫の参考になる?!~

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私の個人的な好みなのですが、通常のサイズより小さいものがあるととても興味がわきます。

 

ドールハウスも好きですし、コンビニで売ってる通常より小さいサイズのお菓子とか文房具もミニサイズシリーズがあるとついつい手にとってしまいます。

 

雑誌もなぜかミニサイズの方も出ていたらそっちを取ってしまいます。

大きなカバンにたくさんの種類の物を入れる事が楽しいし安心するのでついつい無意識に選んでいるのかもしれません…。

 

その謎のこだわりのおかげ?でサンキュ!という雑誌を知る事が出来ました。

 

こちらは主婦層向けの雑誌で主に片付け、整理整頓、お金の管理や料理、ストレッチやダイエット情報など暮らしに役立つ情報をメインに載せている雑誌です。

 

本屋で時間をつぶしている時に見つけ、立ち読みした際に子供が自主的に片付けしてくれるような物の置き方整理の仕方なども載っていて、あれ?子供が自主的に片付けが出来る並べ方なら整理整頓が苦手な私にも参考にならないだろうか?と思いそこから購読を始めました。

 

もともとお金の管理が特性上苦手で難しく整理整頓も苦手な為、正直書いている事が全て読んだら出来るって事は無いです。

 

ですが知っておく事で工夫の参考にもなりますし、簡単な料理のレシピも個人的に助かります。

 

9月号の疲れない体とイライラしない心に載ってるストレッチも、どうしても仕事中に集中出来なかったり居心地が良くなかったり心が不安定な時があってその時の対処としてストレッチを勧められているので参考になりました。イライラしない方法も一部載っていてコントロールが難しいので参考になる方法もありました。

 

また9月号では栗原類さんが自身の発達障害について語っているインタビューがたまたま掲載されています。子ども時代を支えてくれた3つの出会いについて書いているのですが自分が社会人になってから挫折しまた復活できた時の3つもそうだったのでとても共感出来ました。

 

もうそろそろ10月号が出てしまうタイミングですが自身としてはこれって発達障害の方の生活にも参考に出来る事がある気がすると思っているので今回ご紹介させていただきました。

【体験談】職場に理解を求めた結果、障害者になりたいのかと言われた話 〜診断がおりるまで〜

この時期、ADHDの診断がおりて対策としてストラテラを飲みましたが職場で倒れてしまい説明しなければならない状況になりました。

 

すでに何をしても悪い方にしか見てもらえないような状況だったので説明するのも苦痛でした。

 

特に仕事によく関わる先輩方に倒れた件でご迷惑をおかけしていまい、なぜそうなったのか聞かれたので、一先ず相談してみたところこのように言われました。

 

自分「音がよく聞こえてしまっていて、それにより集中が出来ず病院に行ったらADHDという障害があることがわかりました。色々と上の方に相談しようと思ってますし、薬の影響で倒れてしまいました。」

 

先輩A「え?私だって音すごい聞こえるよ 笑。聞こえない人とかいるの?」

 

先輩B「それを言い訳にしたいわけ?障害じゃないから薬を飲んでそうなったのでは?」

 

これは私の説明がまだ障害を理解していなくて説明が失敗している面もあるため先輩方がこのような反応になるのも仕方ない所ももちろんあります。

 

音がよく聞こえるではなくて、聞こえている音を脳で処理する機能に問題があり脳が疲れやすいそうです。と説明すれば理解は難しくてもまだ説明したことにはなります。

 

薬も過敏だと理解していれば一応説明は出来ます。

 

翌日先輩Bから「旦那と家であなたのことを話したけど別に強いて仕事が出来ないほどおかしいわけじゃないのに、なんでわざわざ障害者になりたいのかわからないよねって話になったよ。理解出来ないわ。」と言われました。

 

障害者になりたいって言葉が本当にショックでした。すでにある事を知っただけで今から障害者になるわけじゃないのに。

 

次に上司に相談する事になりましたが先輩方の反応を見て、多分この時もう上司に伝えても無理だなと自分自身も感じていました。

 

結論から言うと理解して助けてあげられる対策は出来ないと言われました。自分が悪い所を認めて、先輩にも自分がいかにバカかという事を伝えてもっと謙虚にして気に入られるようにしたらこんな事にならないと思うからとも言われました。この時、発達障害支援センターの方が職場に行こうかと言ってくださったのですが自分ももう疲れていて、この会社に残る事が心身ともに難しいと考えていました。

辞めるまでも嫌がらせに近い事をされましたが、今は辞めて良かったと思っています。

嬉しかったのは辞める時に関係していた部署の方からいろいろ助けてくれてありがとう、いてくれなかったらどうなってたかわからない事がたくさんあったよと素敵な贈り物と言葉をいただいた事です。仕事は出来ないでも何か助けになる事をしようと必死にやった1年だったので無駄な事は無かったと今は思います。その時は毎日泣いて本当に辛かったですが。

 

これらの状況は今でも鮮明に覚えています。理解してくれる人は理解してくれますし、理解が難しくても説明がきちんと出来れば変わる事もあるように思います。でも疲れている時はそんな事は一切考えずまずは休むことを私は強く勧めます。頼れる機関があれば頼ってください、そういった病院や機関が必ずあります。相談を受けた方や身近にいる方も自分とその人だけにならず必ず頼れる機関を探してください、負担を軽くすることが一番先にしてほしい事です。1人にならない事が一番の解決方法です。

 

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