にじいろリボン〜発達障害応援ブログ〜

はじめまして、私たちは発達障害を持つ方への支援と理解を深める活動の象徴である「にじいろリボン」を身につけ視覚に訴えることで、その労働力の価値と障がいの特性を認識し、積極的に受け入れていこうという社会の実現を目指す運動を行っています。 このブログを通じて当事者さんたちが前向きに、努力ではなく「工夫することでの生きやすさ」をゲットするための情報を更新していけたらと考えています。

【体験談】職場に理解を求めた結果、障害者になりたいのかと言われた話 〜診断がおりるまで〜

この時期、ADHDの診断がおりて対策としてストラテラを飲みましたが職場で倒れてしまい説明しなければならない状況になりました。

 

すでに何をしても悪い方にしか見てもらえないような状況だったので説明するのも苦痛でした。

 

特に仕事によく関わる先輩方に倒れた件でご迷惑をおかけしていまい、なぜそうなったのか聞かれたので、一先ず相談してみたところこのように言われました。

 

自分「音がよく聞こえてしまっていて、それにより集中が出来ず病院に行ったらADHDという障害があることがわかりました。色々と上の方に相談しようと思ってますし、薬の影響で倒れてしまいました。」

 

先輩A「え?私だって音すごい聞こえるよ 笑。聞こえない人とかいるの?」

 

先輩B「それを言い訳にしたいわけ?障害じゃないから薬を飲んでそうなったのでは?」

 

これは私の説明がまだ障害を理解していなくて説明が失敗している面もあるため先輩方がこのような反応になるのも仕方ない所ももちろんあります。

 

音がよく聞こえるではなくて、聞こえている音を脳で処理する機能に問題があり脳が疲れやすいそうです。と説明すれば理解は難しくてもまだ説明したことにはなります。

 

薬も過敏だと理解していれば一応説明は出来ます。

 

翌日先輩Bから「旦那と家であなたのことを話したけど別に強いて仕事が出来ないほどおかしいわけじゃないのに、なんでわざわざ障害者になりたいのかわからないよねって話になったよ。理解出来ないわ。」と言われました。

 

障害者になりたいって言葉が本当にショックでした。すでにある事を知っただけで今から障害者になるわけじゃないのに。

 

次に上司に相談する事になりましたが先輩方の反応を見て、多分この時もう上司に伝えても無理だなと自分自身も感じていました。

 

結論から言うと理解して助けてあげられる対策は出来ないと言われました。自分が悪い所を認めて、先輩にも自分がいかにバカかという事を伝えてもっと謙虚にして気に入られるようにしたらこんな事にならないと思うからとも言われました。この時、発達障害支援センターの方が職場に行こうかと言ってくださったのですが自分ももう疲れていて、この会社に残る事が心身ともに難しいと考えていました。

辞めるまでも嫌がらせに近い事をされましたが、今は辞めて良かったと思っています。

嬉しかったのは辞める時に関係していた部署の方からいろいろ助けてくれてありがとう、いてくれなかったらどうなってたかわからない事がたくさんあったよと素敵な贈り物と言葉をいただいた事です。仕事は出来ないでも何か助けになる事をしようと必死にやった1年だったので無駄な事は無かったと今は思います。その時は毎日泣いて本当に辛かったですが。

 

これらの状況は今でも鮮明に覚えています。理解してくれる人は理解してくれますし、理解が難しくても説明がきちんと出来れば変わる事もあるように思います。でも疲れている時はそんな事は一切考えずまずは休むことを私は強く勧めます。頼れる機関があれば頼ってください、そういった病院や機関が必ずあります。相談を受けた方や身近にいる方も自分とその人だけにならず必ず頼れる機関を探してください、負担を軽くすることが一番先にしてほしい事です。1人にならない事が一番の解決方法です。

 

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