にじいろリボン〜発達障害応援ブログ〜

はじめまして、私たちは発達障害を持つ方への支援と理解を深める活動の象徴である「にじいろリボン」を身につけ視覚に訴えることで、その労働力の価値と障がいの特性を認識し、積極的に受け入れていこうという社会の実現を目指す運動を行っています。 このブログを通じて当事者さんたちが前向きに、努力ではなく「工夫することでの生きやすさ」をゲットするための情報を更新していけたらと考えています。

【書籍紹介】14歳からの発達障害サバイバルブック

今回は最近読んだ発達障害の方向けの本をご紹介したいと思います。

bookmeter.com

 

普段当事者の自分も些細なことで困ったりしています。

 

私の場合は時間管理が本当に苦手で、過集中になってしまうかまたは全く続かないという両極端な結果になってしまいます。好きなことになると特に過集中になり、気がつけば目が回っていたり(起立性調節障害の影響もあり)、気持ち悪くなって気がつくということが多いです。この特性に気づかず事務の仕事をしていた頃はパソコン作業をしていてよく気持ち悪くなり吐きそうになることが多く、理由もわからず困惑していました。

 

主治医の先生からも仕事中はタイマーや1日のタイムスケジュールを最初に決めておきそれ以上にやりすぎない、まめに休むというアドバイスをもらって行っています。それで完璧にできるわけではないですがそういったヒントが問題の解決になったりするのでとても助かっています。

 

そしてこの書籍にもそういった場面に応じた対策が掲載されています。

 

学校や職場の際や、日常生活、人間関係や病院、障害の理解など章に分けて対策がイラストとともに載っているのでとても見やすいです。

 

困った時に見るだけでも良いと思いますし、こういう方法もあるんだ!という発見にもなって今後も活用したい一冊になりました。

私は休み方がわからないのですが、その方法が載っていたので今回とても参考になりました。

 

私もアドバイスをもらったり工夫したりしていますが、それで工夫したからといってもうまくいかない日や調子もあります。そういう時は自分を責めず、自分に優しくしてあげてねと主治医の先生に言われます。それで良いんだ、何も工夫しなくてもいいんだと甘やかすのではなくて、今回はうまくいかなかった、次はこうしてみよう、でも対策を取ったんだからえらいじゃんくらいに思うようにしてます。その優しくすることもうまくいかず自分を責めるほどにマイナスな時もあります。

私たちはこの本のタイトルのように毎日がサバイバルなのかもしれません、いつも工夫が必要ですがそれを楽しく出来るだけでもすごいことなんだと思います。

【体験談】初めての病院 ~診断確定までの流れ~

f:id:niji-rbn:20180124141804p:plain

前回二次障害で苦しんでいた時に発達障害支援センターという所で相談し面談が決まりました。

 

この後別の病院へ行く事になるのですがこの時発達障害支援センターの面談まで1ヶ月あったため二次障害も辛く仕事にも影響が出ており病院にどうしても行く必要がありました。

支援センターで教えてもらった医療情報ネットで(下記関連記事参照)、土曜日に診察してくれる所を見つけました。

 

その時に下記のものを持って行きました。

 

・ネットや書籍についていたチェックシート

・幼少期の困ったこと、現在困っていることなどをまとめたメモ

 

その2点を持っていくだけでも話がしやすかったです。

発達障害は先天性のものなので幼少期にどういった事があったかという情報は診断するにも非常に重要です。その時の記録があれば尚良いそうです(母子手帳や通知表など)。

 

すぐには診断はおりませんでしたが、だいたい1ヶ月くらいでADHDと診断されました。

基本的によっぽどの情報量が無い限りはそれでもですがその日初めて行ってすぐにおりるという事はなかなか無いです。私の場合はそれでも早いほうでしたが困っている事や昔のことを母がいろいろ調べたりまとめてくれていたので伝えやすかったのだと思います。本当に感謝しています。

 

 

診断が出てからADHDをメインに対策を取ってもらった為、ストラテラという薬を処方されました。ただし、私はここでこの時はわかっていなかったのですが自閉症スペクトラムについての診断がなされておらずそちらの特性については担当医も把握していなかったようで少し困った事になります。これについても別でまとめていきたいと思っています。

 

また、この時仕事をすぐに辞めるわけにもいかず、とにかくどこかに相談したかった私は別のカウンセリングの先生の所にも行く事になります。次回はそちらの体験を書こうと思っています。

 

▪️関連記事

前回分

niji-rbn.hateblo.jp

医療情報ネットについて

niji-rbn.hateblo.jp

【サイト紹介】医療情報ネット

発達障害を診てくれる病院っていざ探そうと思ってもどう探せばいいのかわからないって事もあるかと思います。

 

発達障害のことを知った学生の頃なんてそういったインターネットも充実していませんでしたし、情報を得るのがさらに困難でした。

 

抑うつ状態が続く前に一度だけお世話になった心療内科に電話連絡しましたが、「それはこっちでは診れません」と言われて途方にくれていました。

 

発達障害支援センターに相談した際に面談まで時間があったのでこちらのサイトの事も教えてもらっていました。

 

こちらは厚生労働省のHPにある「医療情報ネット」というサイトです。

 

www.mhlw.go.jp

 

医療情報ネットを確認すれば、診療科目、診療日、診療時間や対応可能な疾患治療内容等の医療機関の詳細がわかります。

 

都道府県別にページ構成が違うのでキーワード検索のところもあれば、カテゴリでの検索のところもあります。

私はここで、土曜日に診察が可能な病院を見つけチェックシートや幼少期の話をして、ADHDと診断がおりました。そのことはまた今後も書く事があると思います。

 

どうしても急いでいるけど有力な情報が欲しいという場合は発達障害支援センターに相談するのも一つです、こういった検索サイトのことだけでなく発達障害を診てくれる病院を教えてくれる機関もありました。

 

友人が他県に住んでいるのでがその友人2人が発達障害支援センターに電話をした際には、1人は役所に発達障害を診てくれる病院の一覧をまとめたものを配布しているのでそれをもらってくださいと案内され、もう1人はその電話で診てくれる病院で近場のところを教えてもらったそうです。

 

この検索サイトで必ず良い病院が見つかるというわけではありませんが、近所にあるかどうか等を探すことはできますし、直接発達障害支援センターに連絡すると協力してくれたりもします。

 

 

f:id:niji-rbn:20180110142257p:plain

【体験談】歯医者がトラウマな自分が工夫したことしてもらったこと

私は歯医者が苦手です、発達障害じゃなくても苦手な方は多いと思います。

ただ、削られてる時の音や照明の光が聴覚過敏と視覚過敏でどっと疲れたり、麻酔に慣れてない歯科医にされた激痛の体験から歯医者であった痛みを全て記憶するようになりました。

 

蓄積してついには行く前になると胃が痛くなったり予約が決まってからも予約の電話をする前も鬱のような状態になり本当にストレスでした。

まず歯医者では発達障害についての理解を求めることが難しいというイメージが先行していたので言っても意味がないと思っていました。

 

ある日TVで無痛治療の歯医者の存在を知りました、全身麻酔などで治療するタイプのものは知っていましたが高額ですしその都度そんなことは出来ないと思っていましたがよく調べると麻酔の針をより細いものにしたり、麻酔の温度を体温に近いものにしたり、笑気ガスでリラックスした状態で治療が可能だったり…知らない情報でしたが希望が見えました。

 

通える範囲のところでいろいろ調べて、無痛治療を受けました。

まず事前にカウンセリングがあり発達障害のことや特性の説明をし、そして麻酔についてのトラウマも伝えて笑気ガスを選択しました。いざ治療が始まり、まず笑気ガスと他の音があまりしない治療室のおかげで音の刺激がほぼ無い状態でリラックス出来ました。そして麻酔も機械で安定させながらしてもらったので本当に痛みがありませんでした。特性の事を理解してもらいながら治療を受ける事ができたのは本当に救いでした。痛いもので仕方が無いと思っていましたが、伝える事で変わっていた事もあったのかもしれないし、そういう聞いてもらえる環境の病院に行く事も選択肢として入れて良かったんだと実感しました。

 

自分の障害に向き合って特性を知ったおかげで何が苦手かはわかりましたが、それでもそれを伝えるべきか伝えてわかってもらえるかは未だに悩む事もあります。ただ今回はそうして良かったと思えました。

 

 

f:id:niji-rbn:20171213020511p:plain

【体験談】相談する場所を見つける 〜診断確定までの流れ〜

前回の記事のつづきです。

niji-rbn.hateblo.jp

 

転職をきっかけに安定していた習慣が変わり、ストレスで二次障害による鬱になってしまった私はここで以前から母親に言われていた事を実感するようになりました。

 

約10年前、母も自分の生きにくさについて調べていたことがありその時に発達障害の存在を知り私にも説明してくれていたのです。

本に載っているチェックシートでも該当する項目が多く、ただ当時は特にそういった発達障害についての病院も少数でどこに相談したらいいかもわからない状態だった為診断にまで至る事が出来ませんでした。

 

そんな当時の事も含めて思い出した自分は、相談する場所を探す事にしました。

 

ネット検索を中心にお昼休憩中に探し続け発達障害支援センターという支援機関があるという事を知りました。電話をかけるとまだ診断が出る前だったというのに面談してくれる事となり、事前に発達障害を診断してくれる病院の検索サイトの存在なども教えてもらいました(それについてはまた別の記事に掲載します)。

 

ただすぐには面談は難しくだいたい一ヶ月くらいは面談してもらうまでに日数がかかり、事前にこちらの情報を記入する書類が届いたのでそれを記入して面談を待つ事になりました。

 

でもその間私はストレスにより嘔吐しつづけ毎日泣き続けるほどの状況でした。

面談まで時間があった私は教えてもらっていた病院の検索サイトを使って病院を探しそこに診察してもらったのと発達障害についてカウンセリング(相談)できるというカウンセラーの方のサイトを見つけその2つに後日行く事になりました。それについても今後書いていきたいと思います。

この段階で私は支援機関で面談が決まった瞬間、少しだけ安心する事が出来ました。また病院が見つかった事もありここでやっと発達障害について、自分の生きにくさについて向き合った瞬間だったんだと今となっては思います。

 

f:id:niji-rbn:20171129120528p:plain

【支援サービス】ヘルプマークをもらってきた!使ってみた!

■もらった時

 

ヘルプマークの使用出来る対象者は「義足や人工関節を使用している方、内部障がいや難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としている方」とあります。

 

自身の場合は発達障害ということで光と音の過敏により疲れやすく、もともと起立性調節障害もあるので長期で立っている事が難しいので状況によっては座る必要が出てきたり、銀行や市役所などの窓口での手続きでもコミュニケーションに困難さがあるのでゆっくり説明してもらわなければならない場合もあり悩んでいたのでついにもらってきました。

 

もらえる場所はお住いの市区町村によって異なるようなので調べる必要があるのですが、私は市役所に電話して教えてもらいました。必要な理由を聞かれたので障害について説明して無事にもらうことが出来ました。

 

ただ、まだ配布を開始していない都道府県もあるようです。その場合はヘルプマークのガイドラインに沿って自作して個人で使うことも可能のようです。

 

■ヘルプマークガイドライン

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2014/10/documents/20oa1300.pdf

こちらの5ページ目に個人でマークを使う際の注意事項が載っています。

また7ページ目の画像をそのまま印刷して(入れる物に工夫が必要ですが)使う事が可能となっていました。その場合も裏面に困っている事や伝えたい事を書いて使用すると便利です。

 

 

■使った時

 

私はヘルプマークのベルト部分もラバーで出来ていてつけかえる時にちぎれたりしそうと思い、百均で売っている金具を買って取り付け、付け外ししやすくしてみました。普段はポーチに入れて使用時はカバンに金具をつけて利用しています。基本的に常につける形ではなくて電車で長時間乗らないとならない状況だったり、銀行などのカウンターでの説明をゆっくりお願いしたい時に事前につけるようにしています。優先座席に座っている時にこれをつける前だと座りにくい(見えないしんどさなので)状況でしたが伝えやすいツールがあることで安心出来る面もありもらって良かったと思っています。

 

 

f:id:niji-rbn:20171115030048j:plain

【体験談】転職からの二次障がい 〜診断確定までの流れ〜

自分は社会人になってから発達障害であることが発覚し、診断に至ったのですがその診断に至った経緯はやはり二次障がいで鬱が悪化したことが一番の原因でした。

 

二次障がいに至った経緯としては、転職でした。

 

もともと特性上、想像するということが苦手で転職をしてしまった場合のデメリットが想像出来ていなかったのです。

 

それまでずっと務めることが出来ていた事務の仕事と環境がどれだけ自分の特性に合っていたかその時はわからなかった事で長く勤めてるし他の仕事してみようというADHD的な好奇心が勝り思い切って転職をしてしまいました。今思えばその時体調がとても悪くまともに判断ができない状況で決めていたことも要因でした。

 

そして土日休みで平日仕事という流れに落ち着いていた自分でしたが選んだ転職先がサービス業だったので土日は仕事、このことでいつもと同じ流れで生活することでバランスが保てていたのに全くちがう流れになりその混乱から抑うつ状態になっていきました。

 

結局辞めてから3回転職をして、3番目の職場では事務をしていたのですが、コールセンターの中での事務仕事。コールセンターのスタッフの方が50名ほどおられ、その方々から来る書類を入力していたのですがミスは許されないという環境でミスが頻発。ミスをすることで同じ部署の方とも関係が悪くなっていく状況でその原因がわからずなぜこんなにも出来ないのかなぜ自分はこんなにダメなのか責め続けることで抑うつ状態がさらに悪化しました。

 

ここから診断が出るまでも時間がかかったのですが体験談としてこちらに書いていこうと思っています。

 

f:id:niji-rbn:20171101013340p:plain